注文方法の勉強を進めていくとさ、何やら勝率がめちゃくちゃいい注文方法があるらしいじゃない!
勝率がめちゃくちゃいい注文方法?なんじゃろか?
とぼけないでよ!最初から早くそれを教えてよ!
ちょっと待って汗。勝率がめちゃくちゃいい方法っていうか効率が良くなる注文方法は確かにあるけど、トレール注文のことを言っているのかな?
そう!
トレール注文をやってみたいけど、よくわからなくて。。。
今日はやけに勢いがあると思ったら、そのことかいな汗。
教えても良いけど、必ず勝てる手法はなくて一つの手段として今回説明するね。
トレール注文、またの名をトレーリングストップ注文呼びますが、FXだけでなく多くの投資家が特定の株式やその他の金融商品を売買する際に使用する一種の注文方法です。
簡単に説明するとトレール注文方法は、利益を最大化しながら、損失を最小限に抑えることができる注文方法。
利益最大限で損失最小って神がかってますよね笑
一体どういった内容で、実際の使用例やメリット・デメリットについて今回ご紹介したいと思います♪
目次
トレール注文(Trail order)とは?
それでは、トレール注文について解説していきますね。
まず言葉の意味を知ると理解しやすくなるのですが、トレール(trail)という言葉は、動詞だと追いかける(追従)という意味があります。
また、名詞の意味は森林や山地などにあるけ小道や獣道のことを指します。
リアルな山地の小道となるとクネクネ曲がったり勾配差があったりしますよね?
トレール注文は、山地の小道を断面化したチャートが描く山や谷を動いていく様の中で追従して売買していくことを表現されています。
話は戻りますが、この下記の図のように指定した価格差(トレール幅)に基づいて、自動的に売買注文を設定する方法がトレール注文なんですね。
また、新規注文でも既にポジション持っている際に決済注文としても出すことができます。
具体的には、以下の2種類があります。
1. トレールストップ売り注文:価格が一定の割合や金額下落した場合に、売り注文が発動。
2. トレールストップ買い注文:価格が一定の割合や金額上昇した場合に、買い注文が発動。
トレール注文の仕組みと実際の使用例
トレール注文は2種類の注文方法があると紹介しましたが、まずトレールストップ売りの決済注文を例に挙げてみますね。
トレールストップ売りの決済注文
例えば、あなたが米ドルを100円で買いポジションを持っていて、決済となるマイナス10円が底値だとトレール幅を設定したとします。
この場合、以下のような動きが考えられます。
- ドル円の為替が1ドル110円に上昇したら、トレール注文の決済発動価格は100円。
- ドル円の為替が1ドル110円から120円に上昇したら、トレール注文の決済発動価格は100円から110円に引き上げられます。
要するに、決済される底値が現在の為替価格からマイナス10円である110円になります。 - ドル円の為替が1ドル120円から130円に上昇したら、トレール注文の決済発動価格は110円から120円に引き上げられます。
- そして為替が130円から120円下落した場合、トレール注文の決済注文が発動され、ドル円為替は120円で売却されます。
このように、トレールストップ売りの決済注文はチャートの動きに追従しつつ、為替価格を設定したトレール幅分下落した際に自動的に売却される仕組みです。
では、逆のトレールストップ買いの決済注文を例に挙げてみますね。
トレールストップ買いの決済注文
現在、米ドルを100円で売りポジションを持っていて、決済となるプラス10円が高値だとトレール幅を設定したとします。
この場合、以下のような動きが考えられます。
- ドル円の為替が1ドル90円に下落したら、トレール注文の決済発動価格は100円。
- ドル円の為替が1ドル90円から80円に下落したら、トレール注文の決済発動価格は100円から90円に引き下げられます。
要するに、決済される高値が現在の為替価格からプラス10円である90円になります。 - ドル円の為替が1ドル80円から70円に下落したら、トレール注文の決済発動価格は90円から80円に引き下げられます。
- そして為替が70円から80円上昇した場合、トレール注文の決済注文が発動され、ドル円為替は80円で買い戻されます。
トレール注文のメリット
1.リスク管理
2.利益確定
3.自動化
では次に先ほどの仕組みから、トレール注文のメリットについて紹介していきますね!
トレール注文のメリットは主に上記の3つ。
1. リスク管理
トレール注文の性質上、損失を最小限に抑えることができます。
価格が上昇や下落し始めた際に設定したトレール幅で自動的に売却されるため、大きな損失を防ぐことができます。
2. 利益確定
買いポジョンの場合、価格が上昇している間は注文価格が上昇するため、利益を確定しやすくなります。
売りポジョンの場合は、その逆で価格が下落している間は注文価格が下落するので、こちらも利益を確定しやすくなります。
3. 自動化
トレール注文を設定さえしてしまえば、その通りに注文価格の変更または決済されるので、市場の動きを常に監視する必要がなく、自動的に最適なタイミングで売買が行えます。
トレール注文のデメリット
1.短期的でも大きい価格変動で発動
2.トレール幅の設定が難しい
続いて、トレール注文のデメリットについて紹介いたします。
1. 短期的でも大きい価格変動で発動
相場の相場値動きは常に変動しているので、短期的な価格変動により、想定外のタイミングで注文が発動されることがあります。
2. トレール幅の設定が難しい
先ほどの短期的でも大きい価格変動でトレール注文が発動をしてしまうので、適切なトレール幅を設定することが難しいです。
広すぎると利益を最大化できず、狭すぎると短期的な変動で発動されやすくなります。
【まとめ】FXのトレール注文は利益確保しつつリスク管理に非常に有用な注文方法
今回のトレール注文についていかがでしたでしょうか?
トレール注文は、トレーダーにとって非常に有用性が高い注文方法ということがわかります。
買いポジョンの場合、価格の上昇に追従しながら、下落時には損失を最小限に抑えることができるので、効率的なリスク管理と利益確定が可能です。
ただ、トレール幅の設定には注意が必要で、適切な幅を見極めることが重要になってきます。
また、FXを取り扱っている証券会社によっては、トレール注文の機能がない証券会社もあるので証券口座を作る際は事前に確認する必要がありますのでご注意を。